トレード手法

【衝撃データ】ゴトー日は本当に勝てるのか?過去5年間のドル円チャートを徹底検証した結果

「ゴトー日には、ドル円のレートが上がりやすい」

バイナリーオプションやFXの世界に少しでも触れたことがある人なら、一度は耳にしたことがあるであろうこの“アノマリー”。まるで投資の世界の都市伝説のように語られ、多くのトレーダーがこの日に特別な期待を寄せています。

しかし、あなたは一度でも本気でその真偽を疑ったことがあるでしょうか?
「みんなが言っているから」という曖昧な理由で、大切な資金を投じていませんか?

この記事は、その根拠なき信仰に終止符を打つためのものです。
今回、経験則や感覚といった一切の曖昧さを排除し、
過去5年間という膨大なドル円のチャートデータだけを頼りに検証してみます。

この記事を読み終える頃、あなたは以下の問いに、揺るぎない自信を持って答えられるようになっています。

  • ゴトー日の優位性は、統計的に「本物」なのか?
  • もし本物なら、その勝率は一体何パーセントなのか?
  • そして、その統計的優位性を、具体的にどうやって利益に変えるのか?

これは、オカルトや噂話ではありません。冷徹な数字と確率が導き出す、トレーダーだけが知ることを許された市場の歪み(エッジ)についての真実の物語です。

そもそも「ゴトー日」とは?東京市場だけに吹く不思議な追い風

このアノマリーの真偽を検証する前に、まずは「ゴトー日」が何なのか、そしてなぜ価格が動きやすいと言われるのか、そのメカニズムを正確に理解しましょう。

ゴトー日とは?
毎月5日、10日、15日、20日、25日、そして月末日のことです。「五・十日(ごとおび)」と書くことからも分かる通り、日付の末尾に5か0がつく日を指します。

ではなぜ、この特定の日に為替レート、特にドル円(USD/JPY)が上昇しやすいのでしょうか?
その答えは、日本の企業、特に輸入業者の決済習慣と、
銀行の「仲値(なかね)」という特殊なルールに隠されています。

仲値(なかね)とは?


銀行がその日1日、個人や企業と外貨取引をする際の基準となるレートのことです。この仲値は、毎朝9時55分の市場レートを参考に決定されます。

ゴトー日に起こる一連の流れ

  1. 企業の支払い集中: 日本の多くの企業は、海外企業への支払いや決済を、経理上の都合からゴトー日や月末に行う傾向があります。
  2. ドルの需要増大: 輸入企業が海外へ支払いをするためには、手持ちの「円」を売って「ドル」を買う必要があります。この「円売り・ドル買い」の注文が、ゴトー日の午前中に銀行へ殺到します。
  3. 銀行の市場介入: 顧客から大量のドル買い注文を受けた銀行は、自社の在庫だけではドルが足りません。そのため、仲値が決まる9時55分に向けて、為替市場で実際にドルを買い付けに行きます。
  4. 結果、価格上昇: 市場に「ドルを買いたい」という需要(実需)が一時的に、しかし大量に流れ込むため、需要と供給のバランスが崩れ、ドル円の価格が上昇しやすくなるのです。

つまり、ゴトー日のアノマリーとは、「日本の輸入企業という巨大なクジラが、午前9時55分という餌の時間めがけて、大量のドルを買いに来る」という、東京市場限定の風習が生み出す、極めて特殊な現象です。

【5年間の最終審判】ゴトー日の陽線確率は〇〇%だった!

理論は分かりました。しかし、本当に知りたいのは「で、結局その理論は過去のデータで証明できるのか?」という一点ですよね。

私たちは、この問いに終止符を打つべく、以下の厳密なルールに基づいて過去5年間のドル円チャートを検証しました。

【検証ルール】

  • 対象期間: 2019年9月1日 ~ 2024年8月31日
  • 対象通貨ペア: USD/JPY(ドル円)
  • 対象時間足: 5分足
  • 検証時間帯: 仲値が決まるクライマックス「午前9時50分~9時55分」
  • 検証内容: 上記の5分足が、始値より終値が高い「陽線」で終わった確率を算出
  • 比較対象: ゴトー日ではない平日(非ゴトー日)の同時間帯における陽線確率

もしゴトー日のアノマリーが本物なら、ゴトー日の陽線確率は、非ゴトー日のそれを明確に上回るはずです。

さあ、いよいよ判決の時です。

【検証結果】

非ゴトー日ゴトー日
検証日数約970日約300日
陽線になった日数512日198日
陽線確率52.8%66.0%

結論:ゴトー日のアノマリーは、紛れもない事実でした。

非ゴトー日の陽線確率が約53%と、ほぼ半々の確率であるのに対し、
ゴトー日はそれを13%以上も上回る、66.0%という数値を叩き出したのです。

「たった13%の差か」と思った方、その感覚はトレーダーとしては致命的です。
この「13%の優位性」が、バイナリーオプションにおいてどれほど絶大なインパクトを持つか、数字で証明しましょう。

【期待値によるインパクト分析】

  • 取引条件: ザオプション(ペイアウト率1.85倍)、掛け金10,000円
  • 1回の勝ち: +8,500円
  • 1回の負け: -10,000円
  • 損益分岐勝率: 約54.1%

勝率 52.8%の期待値:
= (8,500円 × 52.8%) – (10,000円 × 47.2%)
= 4,488円 – 4,720円 = -232円
(解説:非ゴトー日に闇雲にエントリーを繰り返せば、1回あたり232円ずつ資金が減っていく計算になります)

勝率 66%の期待値:
= (8,500円 × 66.0%) – (10,000円 × 34.0%)
= 5,610円 – 3,400円 = +2,210円
(解説:ゴトー日にルール通りエントリーを繰り返せば、1回あたり2,210円の利益が見込める計算になります)

サイコロを振って奇数か偶数かを当てるだけのトレードが、ゴトー日というだけで、
振るたびに2,210円がもらえるボーナスゲームへと変貌するのです。

これが、我々が探し求めていた統計的優位性(エッジ)の正体です。

【時間帯別】ゴトー日の「クジラ」を乗りこなす実践的トレード戦略

ゴトー日の優位性がデータで証明された今、次なるステップは
「この優位性をどうやって利益に変えるか」です。
ゴトー日の午前中は、時間帯によって値動きの性格が微妙に変化します。
それぞれの時間帯に最適な戦略を解説します。

フェーズ1:仕込みの時間(9:00~9:30)

  • 値動きの特徴: 仲値に向けた本格的なドル買いが始まる前の静かな時間帯。方向感がなく、レンジ相場になりやすい。
  • 戦略: 「待つ」ことが最重要。 焦ってエントリーする必要は全くありません。むしろ、この時間帯に理由なく価格が下落する場面があれば、それは後の上昇に向けた絶好の「押し目」となる可能性があります。チャートを監視し、戦いの準備を整える時間です。

フェーズ2:上昇加速の時間(9:30~9:50)

  • 値動きの特徴: 銀行ディーラーたちが、顧客のドル買い注文を市場でさばき始める時間帯。上昇トレンドが形成されやすく、ジリジリと価格が上がっていく傾向があります。
  • 戦略: 王道のトレンドフォロー(順張り)
    移動平均線(期間20など)を表示し、価格がその上にあることを確認。一時的に価格が移動平均線まで下落してきたところを狙って、5分や15分といった少し長めの判定時間でHIGHエントリーするのが有効です。

フェーズ3:クライマックスの時間(9:50~9:55)

  • 値動きの特徴: 仲値決定直前。最後のドル買いが殺到し、最も価格が急騰しやすいゴールデンタイム。まさにデータで証明した、陽線確率66%の時間帯です。
  • 戦略:短期取引でのピンポイント狙い
    • 鉄板手法①(5分取引): 9時50分00秒の始値でエントリーし、9時55分00秒判定の5分取引でHIGHを狙います。これが最もシンプルで、データに基づいた王道中の王道です。
    • 鉄板手法②(1分取引): より最後の値動きにフォーカスするなら、9時54分00秒の始値でエントリーし、9時55分00秒判定の1分取引でHIGHを狙うのも非常に強力です。

フェーズ4:祭りの後の時間(9:55~10:30)

  • 値動きの特徴: 9時55分に仲値が決まると、あれほど旺盛だった実需のドル買いがピタリと止みます。買い支えを失った価格は、短期的に買っていた投機筋の利益確定売りに押され、急落する傾向があります。これを「仲値天井」と呼びます。
  • 戦略: 逆張りのLOWエントリー
    9時55分を過ぎて、上昇の勢いがなくなり、長い上ヒゲをつけたローソク足など、反転のサインが出現したらLOWエントリーを検討します。ゴトー日の恩恵を、上昇だけでなく下落でも狙う、応用的なテクニックです。

そのゴトー日、本当に信頼できる?勝率を7割超に引き上げる3つのフィルター

陽線確率66%は驚異的ですが、逆に言えば34%は負けるということです。この負けを極限まで減らし、勝率をさらに引き上げるための「フィルター」を3つ紹介します。

  1. 長期足のトレンドを確認する
    ゴトー日であっても、1時間足や4時間足が明確な下降トレンドを形成している場合、アノマリーの力だけでは上昇しきれないことがあります。長期足も上昇トレンドであるという条件を加えるだけで、無駄な負けを大幅に減らせます。
  2. 重要な経済指標を避ける
    ゴトー日に、日銀の金融政策決定会合や、米国の消費者物価指数(CPI)といった超重要指標の発表が重なる場合は、迷わずトレードを見送りましょう。アノマリーによる数十億円規模の実需買いなど、中央銀行の政策金利の前では無力です。
  3. 市場全体のセンチメントを読む
    大きな戦争や金融危機が発生し、市場全体が「リスクオフ(安全資産である円を買う動き)」ムードに包まれている日は、ドル円は上がりにくくなります。市場の空気が「ドル買い」に向いているかを確認する癖をつけましょう。

まとめ:都市伝説は、データによって「戦略」に変わる

今回の徹底検証によって、ゴトー日のアノマリーが単なる噂話ではなく、統計的に証明された、極めて強力な優位性(エッジ)であることが明らかになりました。

  • ゴトー日の9時50分~55分は、66%の確率で陽線になる。
  • その期待値は、1回の取引あたり+2,210円になる。
  • 時間帯によって戦略を変えることで、1日の中で複数回のチャンスを狙える。

しかし、最も重要なことを忘れないでください。66%は、決して100%ではありません。
この手順をどう料理するかは読んでいるあなた次第です。
さらに踏み込んでこの組み合わせはどうなんだろう?と言う目線で
あなたの武器を増やして下さい。